アップルミントの枝変わり?|同じ株なのに茎の色・葉・香り・伸び方が違う2タイプが出てきた
こんにちは。
今回は、種から育てているアップルミントについて。
育て始めて約9か月になるのですが、同じ株から伸びている茎をよく観察してみると、どうも2種類あるようなのです。
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| のたうっている方は薄緑色、直立している方は赤紫色の茎。 |
茎の色だけでなく、葉の大きさや硬さ、伸び方、そして香りまで違います。
「これはもしかして、アップルミントの枝変わりなのかな?」
そんな疑問が浮かんだので、現在の様子を記録しながら、植物の枝変わりやミントについても調べてみました。
この記事では、私のアップルミントに見られた2種類の茎の違いと、枝変わりの可能性についてまとめています。
目次
同じ株のアップルミントに2種類の茎が出てきた
私が育てているのは、種から育てたアップルミントです。
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| 2026年1月7日に播種。13日に発芽が始まりました。(真冬に種まきをするでない) |
ちっちゃくてかわいいですね。
ここから育て始めて、約9か月になります。
ファンヒーターの熱風にもエアコンの乾燥にも負けず、室内で徒長しつつもすくすく育ってくれました。
さて、間引きを繰り返し最後に残ったこの株。
よく眺めているうちに、茎によって明らかに雰囲気が違うことに気づきました。
現在は、大きく分けると2種類の茎があります。
| 特徴 | 黄緑色の茎 | 赤紫色の茎 |
|---|---|---|
| 茎の色 | 黄緑色 | 赤紫色 |
| 伸び方 | のたうつように伸びる | まっすぐ伸びる |
| 葉 | 大きく、柔らかい | 小さめで、やや硬い |
| 香り | 甘いミントの香り | すっとした爽やかな香り |
| 香りの強さ | 強め | やや弱め |
しかも、4本ほどある茎のうち、ちょうど2本ずつがこの2タイプに分かれています。
最初に伸びてきたものは黄緑色の茎で、のたうつように伸び、葉も大きめです。
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| のたうつ薄緑色の茎。葉も大きく淡めの色。 |
一方、あとから伸びてきた茎は濃い赤紫色、こちらは比較的まっすぐ上に伸びています。
葉も黄緑色のタイプより小さく、少し硬めです。
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| 直立した赤紫色の茎。葉は小さく緑が濃いです。 |
同じ株なのに、まるで違う性格の枝が出てきたようで、観察しているとなかなか面白いです。
アップルミントの枝変わりとは?
枝変わりとは、植物の一部に変化が起こる現象
「枝変わり」という言葉は、植物を育てているときに、特定の枝や芽などだけが、それまでとは違った特徴を示す現象を指して使われます。
たとえば、葉の色や形、花の色、果実の特徴などが、ほかの部分とは違って現れたり。
園芸学では「bud sport(芽条変異)」として研究されている現象でもあり、植物体の一部に生じた変化が、その後の枝などに受け継がれるケースも。
参考にした論文内[1]では、芽条変異は、側枝や花、果実などに通常とは異なる形質が現れる現象として説明されています。
枝変わりすると茎や葉の色・形が変わることがある
枝変わりでは、植物の一部だけに特徴的な変化が現れます。
そのため、今回のように「同じ株なのに、一部の茎だけ明らかに色や形が違う」という現象を見ると、つい枝変わりの可能性を考えてみたくなります。
園芸家あるあるですね。
今回のアップルミントは枝変わりなのか?
私のアップルミントでは、
- 黄緑色と赤紫色で茎の色が違う
- 伸び方が違う
- 葉の大きさや硬さが違う
- 香りにも違いがある
という複数の違いがあります。
そのため「もしかして枝変わり?」と思ったのですが、現時点ではまだ可能性のひとつとして考えている段階です。
というのも、詳しくは後述しますが、水やりや肥料、温度管理など、わりとムラのある世話をしてきたなと思うので。
環境による変化の線も十分考えられるわけです。
これから成長しても同じ特徴が続くのか、さらに違いがはっきりしていくのか、それともそれぞれにまた違った変化をしていくのか。
ゆっくり観察してみたいと思っています。
同じ株なのに茎や葉の特徴が違うのはなぜ?
とはいえ、探究心旺盛なので、現時点で考えられる可能性をいくつか洗い出して検討してみました。
実生のアップルミントだから個体差がある?
私のアップルミントは、種から育てています。
いわゆる実生(みしょう)です。
挿し木で増えた植物とは違い、種から育った植物は、親株をそのままコピーしたクローンではありません。
そのため、種から育てた植物には親とは異なる特徴が現れることがあります。
ただし、今回観察している4本の茎は、すべて同じ一株から伸びている茎です。
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| 根元部分。同じ株から伸びています。 |
そのため、「実生だから4本の茎それぞれが別々の遺伝的特徴を持っている」と単純に考えることはできなさそうです。
株の中で遺伝的な違いが生じた可能性
では、前述の枝変わりの線――つまり、株内で遺伝的な違いが出てきた可能性はどのくらいありそうかなと考えてみたのですが、手がかりが見た目と香りくらいなので……素人が遺伝子検査とかできるものなんでしょうか。
ただ、成長している途中で体細胞に変化が生じ、その変化が一部の枝に受け継がれる――かなりロマンがある現象ですよね。
こうした変化が安定して枝に現れる場合、枝変わりのような現象につながるようなのですが、現状判断のつけようがないのでこの線はいったん保留です。
ただ、茎の色だけでなく、葉や伸び方、香りまで違うので、「何か違いがあるのかもしれない」と考えるのはちょっと面白いなと思っています。
日当たりや成長段階など環境による違いの可能性
正直、個人的にはこれが1番ありそうかなと思っています。
遺伝的な変化以外の可能性――つまり、環境による影響です。
そもそも、植物は、日当たりや温度、水分などの環境によって姿が変わることがあります。
光が弱いと徒長する、などよく聞きますよね。
また、同じ植物でも、若い葉と成熟した葉では特徴が違っていたりもします。
個人的には、これまで植物を育てていてここまで特徴の変わった枝を見るのは初めてなのですが、そもそもミントを育てるのも初めてなので、ミントとはこういうものという線もなきにしもあらずです。
季節も移り変わっていますし、水やりも肥料にもムラがあったと思います。
そういった、光、温度、水、栄養などの環境の影響が見た目に出やすい植物なのでしょうか。
アップルミント、茎によって香りも違った
黄緑色の茎は甘いミントの香り
黄緑色の茎についている葉を嗅いでみると、甘みのあるミントの香りがします。
アップル、確かにな。という感じです。
柔らかい甘い香りですが、比較的しっかり香ります。
特に茎の先端に近い葉ほど香りが強く感じられます。
赤紫色の茎はすっとした爽やかな香り
一方、赤紫色の茎の葉は、黄緑色のタイプとは少し香りが違います。
こちらは甘さよりも、すっとした爽やかなミントの香りが強く感じられます。
ただし、香り自体は黄緑色のタイプより少し弱めです。
こちらも、茎の先端に近いところほど香りが強くなります。
どちらも先端ほど香りが強かった
面白かったのが、両者の香りの違いだけではなく、同じ茎の中でも香りの強さに違いがあったことです。
どちらのタイプも、茎の根元に近い葉は香りが弱く、先端に近づくほど香りが強く感じられました。
そのため、今回の観察では、
- 黄緑色の茎=甘い香り+強め
- 赤紫色の茎=爽やかな香り+やや弱め
という違いだけでなく、
- 先端の葉=強めの匂い
- 根元付近の葉=弱めの匂い
という違いも感じています。
となると、先に生えてきた薄緑色の茎の葉の方が香りが強いのは当然なのか? とも思ったり。
また、どちらも完全に別の香りというわけではありません。ミント香といえばミント香です。
黄緑色のタイプも、先端の方には甘いだけでない爽やかなミントらしさがあります。
葉の成長段階によって香りが変わる可能性に関する研究
ミントでは、葉の発達段階や葉の位置によって精油成分の分布が変化することが研究されています。
調べてみて面白かったので、簡単にまとめてみました。
ただ、今回見つかったのはペパーミントに関する研究ばかりでしたので、そのままアップルミントに当てはめて考えていいのかはちょっと微妙です。あくまで参考程度に。
少し専門的な話になりますので、さらっと流し読みしてください。
まず、ミントの香りは、葉に含まれる精油によるものという前提で話を進めます。
ミントの葉の表面には腺毛(せんもう)と呼ばれる小さな器官が備わっています。
ペパーミントには、円盤状に分泌細胞が並んだ盾状腺毛(たてじょうせんもう)があり、精油成分を作り、蓄える役割を担っています。
そして、精油にはメントールやメントンなどの揮発性成分が含まれます。これらの成分が空気中に放出され、鼻に届くことで、ミント特有の香りを感じているというわけです。
葉が成長する間、腺毛は増え続ける
Turner、Gershenzon、Croteauによる2000年の研究では、ペパーミントの葉を発達段階ごとに分け、盾状腺毛の数や分布を調べています。
研究では、葉が展開している間は新しい腺毛が作られ続け、葉の展開が終わると、新たな腺毛の形成も止まることが示されました。
また、腺毛は葉の表面に均等に作られるわけではなく、葉の先端・中央・基部や、表側・裏側によって、腺毛が作られる時期や分布にも違いがありました。
この研究では、葉の長さが約2mmの段階で、盾状腺毛は約100個確認されました。葉の長さが約25mmになると、腺毛の総数は約7,500個に達していました。
つまり、ペパーミントでは、葉が成長する過程で腺毛の数が大きく増えることが分かります。
精油の生産は、葉が成長している時期に活発になる
腺毛の数だけでなく、精油成分が作られるタイミングも発達段階により変化するようです。
ペパーミントでは、葉が発達している途中に、精油の主要成分であるモノテルペンの生産が活発になるとありました。その後、葉が十分に展開すると、腺毛の新たな形成が止まり、精油成分の生産に関わる活動も変化するようです
2000年の研究では、葉の発達段階によって、腺毛の形成や精油成分の生産に関わる仕組みが変化することが示されています。
葉の場所によって、精油成分の割合も違う
先ほど少しだけ触れましたが、Maffei、Chialva、Saccoによる1989年の研究では、ペパーミントの葉の表側と裏側、さらに葉の中の位置によって、腺毛の分布や精油成分が異なることが報告されています。
特に注目したのは、精油の量だけではなく、成分の構成そのものが変化するという点です。
この研究では、ペパーミントの腺毛から採取した精油のうち、メントン、イソメントール、メントール、ネオメントールの4成分が合計約60%を占め、残りの約40%には、ほかのモノテルペンやセスキテルペンなどが含まれていました。
そして、メントンとメントールの割合は、葉の発達に伴って反対方向に変化する傾向が確認されています。
若い葉では、メントンが主要な精油成分のひとつとなり、葉が成熟するにつれてメントンの割合が低下し、メントールが優勢になるという形です。
また、この変化には、メントンがメントールへ変換される代謝過程が関係しているとされています。
若い部分と古い部分では、香り成分の組成が異なる
また、Rohloffによる1999年の研究では、ペパーミントの葉の位置と精油成分の関係が調べられています。
その結果、植物体の若い部分と古い部分では、香りに関わる成分の割合が異なることが分かりました。
- メントール、酢酸メンチル、ネオメントールは、比較的古い部分で多い傾向
- メントン、イソメントンは、比較的若い部分で多い傾向
この結果から、同じペパーミントでも、葉の位置によって精油の成分構成が異なることがわかります。
今回のアップルミントの香りの違いとどう関係する?
何せペパーミントに関する研究ばかりなので、私のアップルミントもそうなのかも、と単純に考えることはできないのですが……。
とはいえ同じくミントだし、というわけで、前述の研究を踏まえ、今回のアップルミントの香りの違いを考察してみました。
私が育てているアップルミントでは、黄緑色の茎と赤紫色の茎のどちらも、根元に近い葉より先端に近い葉のほうが香りが強く感じられました。
また、先に生えてきた黄緑色の茎は甘いミントの香りが強く、あとから生えてきた赤紫色の茎は、すっとした爽やかな香りが比較的弱く感じられます。
ペパーミントの研究を踏まえると、こうした違いについて、次のような可能性を考えることができます。
生えてきたばかりの葉は、腺毛の発達が活発なのかもしれない
Maffei、Chialva、Saccoによる1989年の研究では、ペパーミントの腺毛の数は、葉が出てきた時点で決まっているわけではなく、葉の発達に伴って増えていくことが示されています。
また、Turnerらによる2000年の研究でも、葉が展開している間は新しい腺毛が形成され続け、葉の展開が終わると形成もおおむね止まることが報告されています。
つまり、少なくとも、ペパーミントでは、生えてきたばかりの葉は、成長した葉と比べ、腺毛の発達が活発である可能性があります。
このことを今回のアップルミントに当てはめると、先端に近い葉が展開途中だった場合、腺毛の数は比較的少ないながらも、発達が活発に行われていた可能性は考えられます。
先端の方の葉は、精油を盛んに作る時期なのかもしれない
ペパーミントでは、精油を合成する働きにも発達段階による変化がありました。
McConkeyらによる2000年の研究では、ペパーミントのモノテルペン合成は、葉が出てからおよそ12〜20日齢の時期に活発になり、その後、葉の展開が完了するにつれて合成速度が急速に低下することが示されています。
精油の含有量もこの時期に増加し、葉が十分に展開したあとはおおむね横ばいになる傾向が報告されています。
つまり、葉が成長している間は精油が盛んに作られますが、葉が成熟すると、その生産速度は低下していくと考えられます。
この仕組みを踏まえると、今回のアップルミントでも、葉の発達段階によって精油の蓄積量が異なり、それが香りの強さに影響している可能性はなきにしもあらずなのか……?
とも思います。
若い葉と古い葉では、香り成分の構成も違う
香りの違いを考えるうえで、もうひとつ重要なのが、精油の量だけでなく、その成分構成も変化していた点です。
前述のMaffeiらの1989年の研究では、ペパーミントの葉の発達に伴って、メントンとメントールの割合が反対方向に変化する傾向が報告されています。
また、Rohloffによる1999年の研究では、若い植物の上部にある葉ではメントンやイソメントンが比較的多く、古い植物の下部にある葉ではメントール、酢酸メンチル、ネオメントールが比較的多い傾向が示されました。
この結果から、ペパーミントでは、若い部分と古い部分で、精油に含まれる成分のバランスが異なることがわかります。
メントールは、ミントらしい清涼感をもたらす代表的な成分です。
一方、メントンもミントの香りを構成する主要成分で、メントールとは異なる香気特性を持ちます。
また、酢酸メンチルやネオメントールなども精油の香りに関わります。
そのため、葉の発達に伴ってこれらの成分の割合が変われば、精油の総量が同じでも、香りの印象が変わる可能性があります。
今回のアップルミントで感じた「柔らかい甘い香り」と「すっとした爽やかな香り」の違いにも、こうした成分構成の違いが関係しているのかもしれません。
ひょっとすると、黄緑色の茎と赤紫色の茎では、精油の総量だけでなく、香りに関わる成分の相対的な割合が異なっている可能性もあるのか……?
黄緑色の茎と赤紫色の茎では、何が違うのだろう?
今回の株では、黄緑色の茎が先に生えてきて、赤紫色の茎はあとから生えてきました。
そして、黄緑色の茎は甘い香りが強く、赤紫色の茎は爽やかな香りが比較的弱く感じられました。
この違いについて、まず、それぞれの茎で葉の成長の進み方が異なり、腺毛の形成や精油の蓄積状態に違いが生じている可能性を考えました。
また、もう一つ考えたのは、精油の量だけでなく、成分構成にも違いがある可能性です。
ペパーミントの研究で示されているように、葉の発達段階や位置によって精油成分の割合が変化するのであれば、同じ株でも、茎ごとの成長状態の違いが香りの違いに関係していることは考えられます。
ただ、黄緑色と赤紫色という茎の色が、香りの違いを引き起こしているのかは、正直今回調べた限りではわかりませんでした。
また、腺毛の数を数えたわけでもなければ、成分分析を行ったわけでもないので、上記の考察は完全に私の仮説です。
参考文献・参考資料
-
Turner, G. W., Gershenzon, J. & Croteau, R. B. (2000). “Distribution of Peltate Glandular Trichomes on Developing Leaves of Peppermint.” Plant Physiology, 124(2), 655–664.
論文全文(PubMed Central) -
Maffei, M., Chialva, F. & Sacco, T. (1989). “Glandular trichomes and essential oils in developing peppermint leaves. I. Variation of peltate trichome number and terpene distribution within leaves.” New Phytologist, 111(4), 707–716.
論文ページ(Wiley Online Library) -
Rohloff, J. (1999). “Monoterpene composition of essential oil from peppermint (Mentha × piperita L.) with regard to leaf position using solid-phase microextraction and gas chromatography/mass spectrometry analysis.” Journal of Agricultural and Food Chemistry, 47(9), 3782–3786.
論文情報(PubMed)
※この記事で紹介した腺毛や精油成分に関する数値・研究結果は、ペパーミントを対象とした研究に基づいています。アップルミントで同じ現象が起きることや、今回観察した香りの違いの原因を直接証明するものではありません。
ミントの種類と交雑について調べてみた
アップルミント・スペアミント・ペパーミントの違い
今回調べた資料にペパーミントが登場したので、私のアップルミントとどう違うのかが気になり、ついでなので調べてみました。
アップルミントは、学名をMentha suaveolensといい、キュー王立植物園(Kew)のPlants of the World Onlineでは独立した種として扱われています。南・西ヨーロッパ原産の多年草とされていました。
一方、先ほどの研究で登場したペパーミントはMentha × piperitaで、Kewではウォーターミント(Mentha aquatica )× スペアミント(Mentha spicata)に由来する雑種として掲載されています。
ミントは交雑が多い植物
Kewの資料を見てみると、ミント属には複数の種だけでなく、さまざまな組み合わせの雑種も掲載されています。
たとえば、アップルミント(Mentha suaveolens)とスペアミント(Mentha spicata)の組み合わせに由来するモヒートミント(Mentha × villosa)や、さらに複数種が関係するMentha × kuemmerleiなどがありました。
ミントは交雑しやすいとは聞いたことがありましたが、こうした情報を見ると、「ミントって思っていた以上にいろいろあるんだな」と感じます。
モヒートミントってアップルミントとスペアミントの交雑種だったんですね。
アップルミントの祖先の特徴が表れている?
ここまで調べると、ついこんな想像もしたくなります。
「もしかして、私のアップルミントの2種類の茎には、それぞれ違う祖先の特徴が表れているのでは?」
植物版の家系図みたいで面白いですよね。
ただ、これはあくまで私の想像、というかもはや空想ですね。
今回の2種類の茎が、それぞれ別の祖先の特徴を受け継いだものだという証拠はどこにもありません。
ただ、これだけ交雑しやすい植物であるなら、私の実生アップルミントの遺伝子にわずかに他のミントの要素が入っていてもおかしくないのでは……?
とつい想像してしまいます。
アップルミントの2つのタイプはどうなるのか、これからも観察してみます
今回、同じ株から伸びているアップルミントをよく観察してみたところ、
- 黄緑色の茎と赤紫色の茎がある
- 伸び方が違う
- 葉の大きさや硬さが違う
- 香りの種類にも違いがある
- 香りの強さも少し違う
ということがわかりました。
「枝変わりなのかな?」と思って調べ始めたのですが、現時点では断定のしようがありません。
実生で育てていることも含めて、遺伝的な違いだけでなく、環境や成長段階など、いろいろな可能性がありそうです。
ただ、面白いなと思ったのは、最初はただ「茎の色が違うな」と思っていただけなのに、観察を続けていると葉や香り、伸び方まで違っていたこと。
種から植物を育てていると、こういった小さな違いに気づけるのが楽しいなと思います。
この2種類の茎がこれからも同じ特徴を保ったまま成長していくのか、それともだんだん違いがなくなっていくのか。
長く育てながら、引き続き観察してみたいと思います。
参考文献・参考資料
- Royal Botanic Gardens, Kew「Mentha suaveolens」
- Royal Botanic Gardens, Kew「Mentha × piperita」
- Royal Botanic Gardens, Kew「Mentha × villosa」
- Royal Botanic Gardens, Kew「Mentha × kuemmerlei」
- [1]Foster, T.M. & Aranzana, M.J. (2018), “Attention sports fans! The far-reaching contributions of bud sport mutants to horticulture and plant biology.” Horticulture Research, 5, 44.
- “Glandular trichomes and essential oils in developing peppermint leaves: I. Variation of peltate trichome number and terpene distribution within leaves.”
- Rohloff, J. (1999), “Monoterpene composition of essential oil from peppermint (Mentha x piperita L.) with regard to leaf position...”
※この記事について
この記事では、私が実際に育てているアップルミントの観察記録と、植物学・園芸学の資料をもとにした考察をまとめています。今回のアップルミントが枝変わりであることを確認したものではありません。




